400円のキンメダイ

最近、朝から散歩して近所のスーパー等で材料を買って朝ごはんをしっかり作る、ということにハマっている。

というのも、「いつかティファニーで朝食を」という漫画を読んでからというものの、漫画自体の内容はそんなにグッとくるものではなかったのだが、朝ごはんをしっかりちゃんとしたものを食べる、ということがもたらす”心のゆとり”や”人生の豊かさ”は素晴らしい、ということに関しては首肯せざるを得ないと思った。

まぁ、漫画のように朝からちょっと豪華な外食をする、というのは今のご時世や学生という身分上中々しにくい。

というわけで自分でしっかり作るようにしている。(となると必然的に朝食前にウォーキングをすることになるので体重も減るのだ)

 

最近は旬のキビナゴ料理に凝っており、キビナゴを手開きしてそのまま刺身で食べたり、ユッケ丼にしたりと色々試しており、とても楽しい。(しかも安価!)

手開きばかりで三枚におろすのを最近やっていなかったのと、いい感じのキンメダイが400円ほどで売っていたため、捌きたさと食べたさで購入を即決した。

 

 

 

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 キンメといえば煮つけがやはり一番先に頭に浮かんだが、せっかく刺身用なので刺身もいいし、なんなら先日買ったバーナーで炙り刺身にしても美味しそうだと思い、身は炙り刺し、頭とかすいた腹骨と腹身や背骨は煮つけにしていただくことにした。

 

まずは鱗を落として、三枚におろす。

煮つけにする部分は塩を振って臭みとりをする(刺身用だし、鮮度よかったので霜降りとかまでしなくてもいいかなという判断)。

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身の部分は煮つけを作る間冷蔵庫で冷やしておいて、煮つけ作りに取り掛かる。

まずは煮汁だ。

先日からやっているエロゲの「ものべの」で主人公の家の””秘伝””の煮つけのレシピが作中で軽く触れられており、そのレシピが気になったので参考にした。

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やっぱものべのなんだよなぁ、、。

まずは、お酒、みりん、しょうゆ、砂糖、生姜を入れて煮立たせる。

 

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隠し味として煮つけにすりおろしたまねぎを入れる、というのは初めて聞いた。

辛くなりすぎないか不安だったが、新玉ねぎならそんなに辛くないし、小玉半分なら多少失敗しても大丈夫だろうということで入れてみた。

 

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味をみつつ、砂糖を少し加えて、またひと煮立ちさせてから魚を入れて落し蓋をする。

このサイズのフライパンで煮つけするには頭は割らないといけなかったのだろうが、面倒だったので途中で返すことにした。(その分味の染みは悪くなるが)

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煮つけている間、炙り刺身作りに取り掛かった。

身に少し塩を振り、皮目をバーナーで炙る。

炙り初体験で結構緊張した。

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どの程度炙ればいいのかわからず、また、魚の脂に引火してドッと火が上がるのでちょこちょこ炙ってはいったん消して様子見てを繰り返してみた。

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煮つけも程よく出来上がり、ご飯をよそい、みそ汁をついだら立派な朝食の完成だ。

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いざ実食。

炙り刺身:生姜醤油で食べた。程よく香ばしく、皮目の食感も味わえて美味しくはあったが、冷やす時間が欲しかった。炙りの後しっかり冷蔵庫にいれるか、氷水でしっかり冷やせばよかった。これは要反省だ。次回以降に活かしていきたい。

 

煮つけ:しっかり味が染みており、物凄く美味しくできた。特に隠し味のすりおろし玉ねぎの甘みがよく利いていた。今後煮つけ作る際は絶対に入れたいと思う。

 

捌く時間等含めて1時間足らずで2品できる。たまの休日くらい朝の1時間をこのような時間に充ててみてもいいのではないだろうか。

「優しい気持ちで目覚めた朝は 大人になっても奇跡は起こるよ」なのだ。

カーテンを開いて、朝の穏やかな日差しのやさしさに包まれながら散歩して、美味しい朝食をとったその日は不思議に夢を叶えてくれるような神様の微笑みを感じられる気がする。